





- 新しい生活提案「姿勢を意識する」
- 「肩こりがひどい」「首が凝っている」「猫背を直したい」「最近疲れやすい」「ダイエットしたい」・・など、ある日の社内の女性たちの会話を聞き、多くの女性が体の不調や悩みを感じていることに気づき、調査を開始。いろんな文献や専門家へのヒアリングから、「姿勢は美と健康に密接に関係している」ことを知り、人々に何を提案すべきかを考えました。当時、すでに多くの姿勢に関する商品がありましたが、スポーツメーカーとしての私たちの考え方は違いました。「毎日姿勢を意識して筋力をつけていくことでスタイルアップだけでなく、体の内側からキレイなカラダづくりができる」と考え、「姿勢を意識した生活を送る」を提案することにしました。
- 新コンセプトに基づいたモノづくり
- 姿勢意識をするものの仕事や家事など他ごとに集中するとつい忘れがちになり、いつもの悪い姿勢になってしまう。そこで姿勢の意識づけをサポートするインナーウェアを開発することにしました。姿勢を引き起こすのではなく、「猫背を教える」機能として、編み方を工夫し、H型の新しい構造を文化女子大学の廣川教授と共同開発。さらに、一日中意識づけできるために締めつけ感を弱くし、肌にやさしい素材や加工をするなど、普段着ていただく女性用のインナーとして着心地にもこだわりました。
- 開発に1年半、改良は7回!
- ところが、「一枚の生地で締め付けずに猫背を気づかせる」のバランスがとても難しく苦労しました。サンプルを作り直しては女性たちに着用してもらう。まずは、社内で何度も何度もこれを繰り返し。1年後、出来上がったサンプルをもとに、今度は姿勢の専門家である女性セラピストや姿勢が気になる一般女性、総勢200名に1ヶ月間のモニタリングを実施。意見や要望をもとに最終の修正を加え、さらに、廣川教授による実験からも「猫背姿勢が改善されている」と効果が確認され、ついに完成。開発着手から1年半、改良は7回にもなりました。
スポーツ用ではなく、完全な普段用のインナー(肌着)の開発例は社内に少なかったのですが、試行錯誤しながら粘り強く取り組んでくれた開発チーム、アドバイスをいただいた多くの専門家や技術者に助けられ、これまでの矯正・補整商品とは異なる新感覚のウェアを作ることが出来ました。